季節要因を取り除いてトレンドを見る『季節調整』を直感で理解しましょう。
アイスクリームの売上って夏に高くて冬に低いですよね。
これを単純に月で比較しても、本質は見えてこないんです。
そこで季節調整という考え方が出てくるわ。
季節要因を取り除いて、純粋なトレンドだけを見る手法よ。
夏に売上が伸びても、それは『暑いから』であって、企業努力じゃないってこと?
そのとおり!
だから経営判断では、季節要因を除いた『季節調整済み値』を見るんです。
対前年同月比は、どう関係してくるんですかぁ?
対前年同月比は、いちばんシンプルな季節要因の除去法ね。
今年の7月と去年の7月を比べれば、季節は同じだから純粋な変化が見えるのよ。
補足すると、他に移動平均も季節調整に使えます。
12ヶ月移動平均なら、1年分の季節変動が均されてトレンドが見えてきますよ。
あ、移動平均って前にやったやつだ! あたしのバドミントン部、夏は練習量めっちゃ多くて冬は少ないんだけど、12ヶ月分まとめて均せば年ごとの本当の変化が見えるってこと?
でもなんで窓を12ヶ月にするんですかぁ?
1年=12ヶ月で季節が一巡するからよ。
12ヶ月分を平均すると、夏も冬も全部1回ずつ入って、季節の山と谷がちょうど打ち消されるの。
ふふ、3級では『なぜ季節調整するのか』『対前年同月比の意味』を理解できればOK。
具体的な計算は2級以降よ。
イメージをつかむ小さな数値例
(1) 対前年同月比 (アイス売上)
去年7月: 100万円 → 今年7月: 120万円
変化率 = (120 − 100) / 100 × 100 = +20%
→ 同じ『7月』どうしなので、夏の暑さ(季節要因)は条件が同じ。
残った +20% が純粋な伸び
(2) 12ヶ月移動平均の作り方 (考え方)
1点目 = 1〜12月の合計 ÷ 12
2点目 = 2〜13月(翌年1月)の合計 ÷ 12 ← 月を1つずらす
3点目 = 3〜14月の合計 ÷ 12 ← さらに1つずらす
→ 各点が必ず12ヶ月=四季を1回ずつ含むので、季節の山谷が消える
※計算自体は2級範囲。3級は『何を均すか』のイメージが分かればOK
確認クイズ
対前年同月比を使う最大の利点はどれか。
- 計算が簡単になる
- 季節要因が同一なので、純粋な変化が見える
- サンプルサイズを増やせる
- 外れ値を除去できる
こたえを見る
正解: 2. 季節要因が同一なので、純粋な変化が見える
対前年同月比は同じ月どうしを比較するため、季節要因が打ち消されて純粋なトレンドが見えます。