季節調整の直感

季節要因を取り除いてトレンドを見る季節調整、対前年同月比の意味を直感で理解します。

季節要因を取り除いてトレンドを見る『季節調整』を直感で理解しましょう。

茶谷 結(普段) 茶谷 結

アイスクリームの売上って夏に高くて冬に低いですよね。
これを単純に月で比較しても、本質は見えてこないんです。

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

そこで季節調整という考え方が出てくるわ。
季節要因を取り除いて、純粋なトレンドだけを見る手法よ。

墨谷 まる(普段) 墨谷 まる

夏に売上が伸びても、それは『暑いから』であって、企業努力じゃないってこと?

茶谷 結(笑顔) 茶谷 結

そのとおり!
だから経営判断では、季節要因を除いた『季節調整済み値』を見るんです。

橙川 こよみ(普段) 橙川 こよみ

対前年同月比は、どう関係してくるんですかぁ?

白河 恭子 先生(普段) 白河 恭子 先生

対前年同月比は、いちばんシンプルな季節要因の除去法ね。
今年の7月と去年の7月を比べれば、季節は同じだから純粋な変化が見えるのよ。

茶谷 結(普段) 茶谷 結

補足すると、他に移動平均も季節調整に使えます。
12ヶ月移動平均なら、1年分の季節変動が均されてトレンドが見えてきますよ。

墨谷 まる(笑い) 墨谷 まる

あ、移動平均って前にやったやつだ! あたしのバドミントン部、夏は練習量めっちゃ多くて冬は少ないんだけど、12ヶ月分まとめて均せば年ごとの本当の変化が見えるってこと?

橙川 こよみ(普段) 橙川 こよみ

でもなんで窓を12ヶ月にするんですかぁ?

茶谷 結(笑顔) 茶谷 結

1年=12ヶ月で季節が一巡するからよ。
12ヶ月分を平均すると、夏も冬も全部1回ずつ入って、季節の山と谷がちょうど打ち消されるの。

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

ふふ、3級では『なぜ季節調整するのか』『対前年同月比の意味』を理解できればOK。
具体的な計算は2級以降よ。

イメージをつかむ小さな数値例

(1) 対前年同月比 (アイス売上)
  去年7月: 100万円 → 今年7月: 120万円
  変化率 = (120 − 100) / 100 × 100 = +20%
  → 同じ『7月』どうしなので、夏の暑さ(季節要因)は条件が同じ。
    残った +20% が純粋な伸び

(2) 12ヶ月移動平均の作り方 (考え方)
  1点目 = 1〜12月の合計 ÷ 12
  2点目 = 2〜13月(翌年1月)の合計 ÷ 12   ← 月を1つずらす
  3点目 = 3〜14月の合計 ÷ 12            ← さらに1つずらす
  → 各点が必ず12ヶ月=四季を1回ずつ含むので、季節の山谷が消える
  ※計算自体は2級範囲。3級は『何を均すか』のイメージが分かればOK

確認クイズ

対前年同月比を使う最大の利点はどれか。

  1. 計算が簡単になる
  2. 季節要因が同一なので、純粋な変化が見える
  3. サンプルサイズを増やせる
  4. 外れ値を除去できる
こたえを見る

正解: 2. 季節要因が同一なので、純粋な変化が見える

対前年同月比は同じ月どうしを比較するため、季節要因が打ち消されて純粋なトレンドが見えます。

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