決定係数の直感

決定係数 R² の意味と、回帰モデルの説明力としての解釈を学びます。

回帰モデルの説明力を測る『決定係数 R²』の意味を直感で理解します。

茶谷 結(普段) 茶谷 結

切片を含む単回帰では、決定係数R² は相関係数 r の二乗。
回帰モデルがyのばらつきの何%を説明できているかを表すの。

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

たとえば r=0.9 なら R² = 0.81。
これは『yの分散の81%を回帰モデルで説明できている』という意味なのよ。

橙川 こよみ(普段) 橙川 こよみ

じゃあ r が半分の 0.5 だったら、説明できるのも半分くらいなんですかぁ?

茶谷 結(普段) 茶谷 結

それが落とし穴なの。
r=0.5 だと R²=0.25。
説明できるのは25%だけ。
r が下がると R² は二乗ぶん急に小さくなるのよ。

墨谷 まる(普段) 墨谷 まる

じゃあR²が1に近いほど良い回帰モデルってこと?

茶谷 結(普段) 茶谷 結

補足すると、その通り。
R²=1 なら完璧、R²=0 なら全く予測力がない。

橙川 こよみ(普段) 橙川 こよみ

うぅ〜ん…値の範囲は0〜1なんですねぇ?

白河 恭子 先生(普段) 白河 恭子 先生

切片を含む通常の最小二乗回帰を、式を作った同じデータで評価する範囲では 0 ≤ R² ≤ 1 と覚えましょう。

墨谷 まる(笑い) 墨谷 まる

じゃあプラスマイナスの向きは分からなくなる代わりに、どれくらい説明できてるかが見えるってわけだね!

二つの方法でR²を計算する

単回帰では、相関係数から R²=r² と求める方法が最短です。相関係数が -0.8 なら、符号も含めて二乗して (-0.8)²=0.64。負の相関でも、説明できる割合は64%です。

回帰の当てはまりから直接求める式は R²=1-SSE/SST です。SSTは平均からのずれの二乗和で、目的変数全体のばらつき。SSEは実測値と予測値のずれ、つまり残差の二乗和です。

全体のばらつき SST = 100
残差のばらつき SSE = 36
R² = 1 - 36÷100 = 0.64

回帰を使わず平均だけで予測したときのずれを100とすると、回帰後には説明できないずれが36残ったので、100-36=64%を説明できた、と読めます。

橙川 こよみ(普段) 橙川 こよみ

R²が0.64なら、予測が64%の確率で当たるってことですかぁ?

茶谷 結(普段) 茶谷 結

違います。
正解確率ではなく、yのばらつきのうちモデルで説明できた割合です。
個々の予測誤差の大きさは残差も見て判断します。

墨谷 まる(普段) 墨谷 まる

R²が高ければ、xがyの原因だって言える?

白河 恭子 先生(笑顔) 白河 恭子 先生

相関や高いR²だけでは因果関係は証明できないわ。
交絡因子や外れ値、データ範囲も確認すること。
試験ではR²の計算と解釈を分けて考えるのがコツよ。

確認クイズ

相関係数 r=0.8 のとき、決定係数 R² の値はいくらか。

  1. 0.4
  2. 0.64
  3. 0.8
  4. 1.6
こたえを見る

正解: 2. 0.64

R² = r² = 0.8² = 0.64。yの分散の64%を回帰モデルで説明できることを意味します。

白河恭子先生、茶谷結、橙川こよみ、墨谷まるが文化祭のカフェ準備を楽しむ様子

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