母数の推定値となる「標本平均」と「標本分散」を整理します。
標本平均 x̄ は、n個の標本データの算術平均ね。
式は x̄ = Σxᵢ / n よ。
そうそう、これが母平均の良い推定値になるのよ。
標本のサイズが大きくなるほど、x̄ は μ に近づいていくの。
じゃあ 標本分散 はどうなるの?
標本分散には2種類あるの。
s² = Σ(xᵢ - x̄)² / n と、u² = Σ(xᵢ - x̄)² / (n-1)。
後者は不偏分散と呼ばれて、母分散の不偏推定量になるのよ。
ふぇぇ…n-1 で割るほうが不偏推定量なのぉ?
そうなのよ。
標本平均 x̄ は『その標本に一番フィットする中心』だから、偏差の二乗和は本当の母平均μで測るより必ず小さめになってしまうの。
だから n で割ると分散を小さく見積もってしまうのね。
そこで、x̄ を使ったぶん自由度が1つ減ると考えて、n-1 で割って埋め合わせるの。
これが不偏分散のイメージよ。
なるほどぉ、ちょっとオマケして大きくするんですねぇ。
補足すると、実務では『標本分散』というと不偏分散を指すことが多いから、文脈で判断するのが大事ね。
標本平均と標本分散
標本平均 x̄ = Σxᵢ / n
標本分散 s² = Σ(xᵢ - x̄)² / n (n で割る)
不偏分散 u² = Σ(xᵢ - x̄)² / (n-1) (n-1 で割る、母分散の不偏推定量)
例: データ {2, 4, 6, 8, 10}
x̄ = 30/5 = 6
Σ(xᵢ - x̄)² = 16 + 4 + 0 + 4 + 16 = 40
標本分散 s² = 40/5 = 8
不偏分散 u² = 40/4 = 10
例: 小テストの点 {2, 3, 5, 8} (平均が整数にならない例)
(1) 平均 x̄ = (2+3+5+8)/4 = 18/4 = 4.5
(2) 各偏差 2-4.5=-2.5, 3-4.5=-1.5, 5-4.5=0.5, 8-4.5=3.5
(3) 二乗 6.25 + 2.25 + 0.25 + 12.25 = 21
(4) 割る 標本分散 s² = 21/4 = 5.25
不偏分散 u² = 21/(4-1) = 21/3 = 7
→ 電卓では『平均→各偏差→二乗→合計→割る』の順で進める
確認クイズ
データ {2, 4, 6, 8, 10} の不偏分散はいくらか。
- 6
- 8
- 10
- 12
こたえを見る
正解: 3. 10
x̄ = 6、Σ(xᵢ-x̄)² = 40。不偏分散 = 40/(5-1) = 40/4 = 10。標本分散 (n で割る) は 8 です。