標本平均そのものが確率変数として分布を持つ、という発想を理解しましょう。
標本を取るたびに標本平均は少し違う値になる。
つまりx̄は確率変数で、独自の分布を持つの。
これが標本平均の分布よ。
x̄ の期待値は母平均μ、x̄ の分散は σ²/n になるわ。
へぇ〜、要はサンプルサイズnが大きいほど分散が小さくなるってこと?
そう。
標準偏差は σ/√n で、これを標準誤差(SE)と呼ぶの。
サンプル数を増やせば推定精度が上がる仕組みよ。
わぁ、100人より1000人の調査のほうが精度が高いんですねぇ♪
ねぇ、SEが小さいって結局なにが嬉しいの?
いい質問ね。
SEが小さい=どの標本を取っても x̄ が μ の近くに集まる、ということ。
つまり1回の調査で出た x̄ が信頼できる、精度が高いという意味なの。
なるほど〜!
ブレが小さいほど安心して使えるってことだ。
ただし精度は √n のオーダーでしか上がらないから、10倍精度を上げるには100倍のサンプルが必要、というのが統計の現実ね。
標本平均 x̄ の分布 サンプルサイズ n の標本平均 x̄ について 期待値 E[x̄] = μ (母平均) 分散 V[x̄] = σ² / n (母分散をnで割る) 標準誤差 (SE) σ(x̄) = σ / √n 例: 母分散σ² = 100, n = 25 の場合 E[x̄] = μ V[x̄] = 100/25 = 4 σ(x̄) = √4 = 2 → 標本平均は母平均から平均的に2のズレに収まる 『n を4倍 → SE は半分』の確認 (母標準偏差 σ = 10 のとき) n = 25 → SE = 10/√25 = 10/5 = 2 n = 100 → SE = 10/√100 = 10/10 = 1 → n を4倍(25→100)にすると SE は 2→1 で半分になる
確認クイズ
母分散 σ² = 144、サンプルサイズ n = 36 のとき、標本平均 x̄ の標準誤差はいくらか。
- 2
- 4
- 6
- 12
こたえを見る
正解: 1. 2
標準誤差 SE = σ/√n = √144/√36 = 12/6 = 2。